寸評〜燕市・三条市合併に関するアンケートの集計結果をみて

 

(社)燕三条青年会議所 法人団体委員会          

 

 今回実施した「燕市・三条市合併に関するアンケート」は、燕市と三条市、両市の商工名鑑をもとに抽出した1,300社の法人企業に郵送し、424社よりご回答を頂きました。回収率32.5%は、アンケートとしては高い回収率ではないでしょうか。合併に対する関心の高さが伺われます。アンケートにご協力頂いた法人企業各位にあらためて感謝申し上げます。     

 

問1の設問で、両市の合併について考えたことがあるとこたえられた方の合計が328社(77%)でした。合併が必要、不必要に関わらず、まちの将来を見据えて合併という手法が、まちの活性化策としての選択肢の中で大きな割合を占めてきたことが伺われます。まちの牽引役たる法人企業を対象にしたアンケートだからともいえますが、当会議所が行なった燕三条市をつくる会の賛助会員が過半数を超える5万余名の署名を頂いたことと考え合わせても、合併が浸透しつつあるといえるのではないでしょうか。

 

問2の設問では、「両市の合併が必要であると思う・どちらかといえば必要であると思う」の両方を含めた回答数は323社(76%)でした。これもかなり高い数字が示されており、一部でいわれる合併が浸透していない、合併に対する認識が低いという批判は正鵠を得ていないといえるのではないでしょうか。 

また、「どちらかといえば必要でないと思う・必要でないと思う」と答えられた方の中にも、燕市と三条市の2市のみの合併ならば必要ではないが、3市以上なら必要性を感じるという意見や、燕市は西蒲原郡の町村と三条市は南蒲原郡と合併すべきという意見がありました。当会議所も合併については、県央11市町村の合併による30万都市の創造が最終目標であり、燕三条市の実現はそこへ至る第1段階であります。プロセスの違いによる意見の食い違いこそあれ、合併に対する必要性は必要でないと答えられた方の中にも潜在的にあることが伺えます。今後、合併を共通認識でき、誤解を生じさせないような情報提供が必須といえましょう。

 

問3において合併の必要性は、5・1・4・7項の順で高いポイントを得ました。「行政効率の向上」「行財政基盤の充実・強化」「地方の振興・活性化のため」「都市圏の一体的整備の推進や都市機能の充実・強化」といった内容の項目です。燕市・三条市が共に借金を抱える割合の高い自治体のワーストランキング100位以内に数えられている危機感や燕三条駅付近の乱雑な開発、遅々として進まない道路整備等、日常、不満に感じている事が率直に数字に表れた結果でしょう。

 

問4において合併が必要でないの理由に、3.「現行の区域でも工夫することにより今後の状況の変化に対応できるから」が最も多くあげられ、次いで6.「合併を進める上で多大な労力と時間を要することが見込まれるから」の順で答えられていました。合併という自分達のまちの変革を前にしての不安感、不信感が伺われます。これらの不安材料を取り除けるような情報提供、まちの将来を示すビジョンの策定が必要でしょう。

 

問5で聞いた「両市の合併を進める上での障害や合併に消極的となる理由」は、14.「合併のメリットがわからない」が圧倒的多数でした。次の問6で聞いた「合併を進めるためには何が必要か」の問に、1.「合併の必要性やメリットについての情報提供」が断然多かったことと考え合わせると、いかに合併に関する情報提供が不足しているかが痛感させられます。今後、広報活動なり、集会やフォーラムの開催などいろいろな場面で、合併に関する情報を提供し、認識を高めていかねばならないでしょう。

また、1.「住民感情に対立がある」。2.「住民に歴史や文化についてのこだわりがある」を否定的要因として多くの方が指摘しているが、今回のアンケートが、主に企業のトップクラスの方にご回答頂いている性格上、平均年齢層が比較的高齢であることが伺えます。両市民の気質の違いや対立感情は高齢者ほど高いと一般にいわれていることが図らずも証明された形でした。翻って、若い世代には薄いといわれる市民性の意識の違いや対立感情を、今後、世代別のアンケートを実施して明らかにすれば、この否定的要因を解消する一助になるのではないでしょうか。

 

問6は先に記した通り、合併を進めるためには積極的に情報提供を行なうことが必須であります。両市民がともに情報を欲していることを端的にこの数字は物語っています。

 

問7、問8に関して広く様々な御意見を頂戴しました。今後の合併運動を進める上での貴重な参考資料となります。誰もが自分達の住んでいるまちの未来について真剣に考えていることが伝わってくる貴重なご意見ばかりでした。今後、このアンケートのような紙面上だけでなく、両市の市民が対話集会等で同じテーブルにつき、直接合併について広く意見を交わす場面も必要なってくると考えます。まちの未来について、誰もが夢を描く場面づくりのお手伝いを当青年会議所も心掛けていきたいと思います。

 

(社)燕三条青年会議所