理事長所信

理事長 長谷川 直哉

社団法人 燕三条青年会議所

第13代 理事長

長谷川 直哉

2009年度 理事長所信・基本計画

 

 

【スローガン】

「Nobles(ノーブレス) oblige(オブリージュ)」〜果たそう我々の使命を!〜

 

 

【基本理念】

「人を作り、地域(まち)を造り、未来(あす)を創る」

 

 

【はじめに〜奇跡の地域〜】

 人口10万5千人の三条市と8万4千人の燕市は古くから金属加工の産地として、国内はもとより世界に名高い地域です。都市機能のある中心市街地から海・山の自然や、温泉地も近く、世界の市場で勝負できる産業があり、米、野菜、果物等の農業も盛んである。人材の豊富さ、人々の活力、地場産業の集積度、国際性や多様性のどれを取っても高い。しかもそんな両市が隣接し、その境界に高速道路のインターチェンジと新幹線の駅が至近距離にある。世界中を探してもこのような地域は他に見当たらない。世界中を飛び回る海外のバイヤーに、ここで生活する我々の事を「宝くじに当たったようなもの」と言わしめる程です。彼らはこぞって、「そこに住んでいる人々がわくわくしなくてどうするのか」と、投げかけてきます。    

 

 

【わくわく燕三条】

 私達の先輩方は30年余り、この三条市と燕市の合併にこだわって訴え続けて来られました。未来を見据えたまちづくりを考えると、教育、福祉、医療、産業など、どの見地からもこの県央地域が30万人規模のパワフルな地域でなくては成し得ません。先ずはその核となる三条市と燕市が一緒になるべきと運動を続けられ、12年前の1997年に燕と三条の青年会議所が合併したことは周知の事実であります。また、2005年の時限法となった合併特例法を機に全国各地で広まった平成の大合併では、残念ながら三条市と燕市の合併は実現できませんでした。しかし、お互いがそれぞれに近隣の町村と合併し、ひとつの経験を積んで今日を迎えました。それまでの合併に対する見えない違和感に、少しは変化が起きたのではないでしょうか。

  いま、我々は最後になるかもしれない大きなチャンスを迎えようとしています。来る、平成22年の三条市、燕市の首長選挙であります。この県央地域の実情を知れば知るほど、この地域の合併の必然性が分かります。間接民主制とは、最終的に全てを判断できる首長に我々の想いを託して政治を行ってもらうことですが、我々は青年経済人の団体として、地域の中間支援の立場として、存分にこの機運を盛り上げる必要があると考えます。

 パワフルJaycee会社の経営者やリーダーにとって必要な能力とは、有事の際の判断力、その決断のセンスが一番問われるのではないでしょうか。会社の経営は正解のない判断の繰り返しです。その判断力は簡単に身に付くものではなく、勉強などで得た知識や経験から培われた「勘」が一番大きな影響を与えるのだと思います。私は青年会議所とはその有事に発揮するセンスや勘を磨く道場であると考えています。委員会、理事会、例会、その他全ての活動が、それらを磨くいわば砥石となり得るわけです。わくわくする地域のリーダーは、パワフルなリーダーでなければ地域の方々に夢は語れない、市民の方々をひきつけられないと考えています。 パワフルJayceeとは、当たり前のことを当たり前にやる、凡事を徹底できる組織です。 決められたルールに沿って想いを具現化し、事業を構築し、会議で精査し、実行する。 この基本の繰り返しこそが、どれだけ青年経済人としての資質を高めることとなるでしょう。それがまさに、基本理念に掲げた、「人を作り、地域(まち)を造り、未来(あす)を創る」の根底になるものと確信します。

 

 

「人を作り」 新入会員オリエンテーションを始め、様々な活動(日本のこころや倫理、 経営者の資質向上)を通して、地域に役立つ青年経済人として必要な事を 学び、実践します。
「地域(まち)を造り」 地域のネットワークを構築し、環境問題や健康福祉などの研究・発信を通 して、住みよい地域の創造を目指します。
「未来(あす)を創る」 燕三条の魅力を内外に発信し続け、地域(まち)のイメージアップに努め、夢ある未来(あす)を創造します。

 

 

【終わりに】

スローガンに掲げた、“「Nobles(ノーブレス) oblige(オブリージュ)」〜果たそうわれわれの使命を!〜”には、この地域の明日を考える、リーダーたる者、青年経済人としての責務を果たして行きたいという想いがあります。英国の言葉である「Nobles(ノーブレス) oblige(オブリージュ)」とは、元々貴族社会において「貴族たちがすべき責務」という意味で、ボランティアや有事の際の訓練等を総じてこのように表現していました。現代ではアメリカで言う「レディ・ファースト」のような意味でも用いられ、電車でお年寄りに席を譲ることや、ボランティアの活動などにも使われています。 リーダーたる者の責務、まさしく青年会議所の精神そのものであります。我々は市民であって住民ではない。市民とは、一定の権利を行使して義務を果たし、応分の働きを社会に還元するものと考えます。家庭のリーダーとして、企業のリーダーとして、地域のリーダーとして我々の持ち得るパワーを存分に発揮しようではありませんか。 「人を作り、地域(まち)を造り、未来(あす)を創る」パワフルな(社)燕三条青年会議所であるために。