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あけましておめでとうございます。

 2010年の新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げますとともに、旧年中に皆様から頂きました社団法人燕三条青年会議所への御支援、御協力に対しまして、厚く御礼申し上げます。

 さて、我々青年会議所を取り巻く環境は、時代とともに大きく様変わりをしてきました。戦後復興の貧困の時代から、瞬く間に経済成長を遂げてきた時代。そして、世界有数の経済大国となり、バブルで絶頂期を迎えた時代。私達は今日まで、それぞれの時代背景にある社会的課題に積極的に取り組み、よりよい社会づくりを目指してJC運動を続けてまいりました。

 今、私達は一昨年の世界同時不況から、非常に厳しい経済環境の中におり、政権交代がなされても、未だ先行きが見通せない局面に立たされています。このような時代においても、今ある社会的な課題を見出し、果敢に立ち向うことこそが青年会議所に求められている使命なのだと思います。

 日本の社会は、成長期から成熟期を経て、これから緩やかな横ばい成長に入ると言われています。今までのような昨日より今日がよくなるという右肩上がりの絶頂期は幻想にしか過ぎないと私は考えています。いつまで経ってもその状態を望み続けていては、手に入れることの出来ない夢を見ながら老いて行くだけです。かつての日本ではお金もモノもありませんでしたが、精神性豊かなコミュニティーが地域に根付いており、自分を大切にし、人を思いやる心を持って、生き生きと夢を抱ける社会があったように思います。物質的には貧しくとも、そこには分かち合う喜びがありました。

 現代の日本社会では、人よりも自分が良ければそれでよい、将来よりも今、目の前が良ければよいという利己主義、刹那主義という価値観が蔓延しています。この社会的課題に着目し、変革するためにはどのような運動を仕掛けていけばよいのでしょうか。

 本年度、社団法人燕三条青年会議所では単年度制の組織でありながら、このまちの未来を担う子ども達へ向けて、五回目を数える「ふるさとロボコンチャレンジカップ in 燕三条」や、三回目を迎える4泊5日の「100km徒歩の旅」、そして、二回目の「寺子屋つばさ事業」など数多くの継続事業を中心に取組んで行きます。成熟した現代社会では、安定感があり、継続力のある事業が求められているのだと思います。地道ではありますが、地域に根ざした運動になるよう、これらの継続事業をより良いものへと昇華して行きたいと思います。

 また、この燕三条には有形、無形の素晴らしい宝物があります。このまちの素晴らしき魅力を内外に発信し、その評価を通じて、このまちに住む人全てが、郷土に高い誇りと愛情を感じられるような運動を「燕三条実践運動」として社会に仕掛けて行きたいと思います。また、今年行われる燕市長選挙、三条市長選挙に際しても、ローカルマニフェスト型の公開討論会を実施し、燕三条のリーダーとして相応しい人を広く市民の皆様に選んで頂けるような場を設えて行きます。もちろんこれらの運動は社団法人燕三条青年会議所だけの力では成し得ないものだと考えています。このまちに住む青年達と協力体制を敷き、若者の力を結集させ、地域の活性化と郷土愛溢れる社会の実現を目指し、JC運動を実践して行きたいと思います。

 青年会議所は世襲経営者のサロンクラブではありません。ただ単に奉仕活動を行う団体でもありません。青年会議所は未来を目指し、明るい豊かな社会の実現に向けて、地域社会、国家、全世界のために運動を実践する変革の能動者の集団です。

 2010年度社団法人燕三条青年会議所では「~情熱は常識を超える!~」を年間スローガンに掲げJC運動に邁進してまいります。本年も皆様方からの御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様方のより一層の御活躍、御発展を祈念いたしまして、新年の御挨拶とさせて頂きます。 

2010年度理事長 梨本次郎

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