(社)日本青年会議所 北陸信越地区協議会 2008地区フォーラムin燕三条

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第一部 式典
第二部 メインフォーラム
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故郷の誇り創造委員会セミナー
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閉会式

 

 − 第二部 メインフォーラム −


 

〜故郷の誇りの活性化から新日本の創造へ〜


 第1部式典終了後、講師の竹中平蔵氏よりメインフォーラム〜故郷の誇りの活性化から新日本の創造へ〜をテーマに講演された。
 会場には、一般参加者1000名が竹中氏の講演に耳を傾けていた。冒頭に竹中氏は「現在の私の強みは何を言っても失言にならない事ですので、本日は思い切って問題の提議をしたい」と意気込みを話され、講演会はスタートした。

 私達は、民主主義社会の中に生活しています。民主主義社会としては一国の大きな方針を決める時、総理大臣と官房長官がどういう話をしているのか?皆さん知りたいと思います。
政策を決めるということは、複雑な事です。経済学も必要、政治のプロセスも大事、世論の動向も必要だし、世界の動向も必要だという事を事実として知って頂きたい。
本日私達が考える日本の活性化・地域の活性化の問題もそういう観点を踏まえて考えて頂きたい。決して白地のキャンパスに絵を描くような話ではない。と熱く語られた。
 日本、そして地域経済を考えると全て世界と結びついていると考えます。燕三条も世界との関係を築いており、その中で韓国経済・ヨーロッパの経済の話しに触れた。
現在、中国では三国志の物語に沿ってどこの場所であったか歴史認定を行なっています。それに基づいて観光ルートを策定しております。それは、地元の皆さんの誇りを目ざめさせる事になるし、地域経済の活性化にも繋がっています。
また竹中氏は、「観光50年周期説」の考え方を説明された。50年周期で観光の大ブームが起きている。まず1860年代、イギリスが7つの海を支配し、世界の海が安定し海賊に煩わされること無く、ヨーロッパのお金持ちが、色んな国に旅行できるようになりました。この時パリに、旅行カバン屋さんが出来ました。それが今の「ルイ・ヴィトン」です。
それから1910年代は第一次世界大戦が起きた時です。これをきっかけにアメリカのGDPがヨーロッパ全体のGDPを超えました。まさにアメリカが一気に世界の中心になりました。この時期にアメリカに関連した観光旅行が大きな世界の流れになった。イギリス〜ニューヨークに向かった一船の船がありました、それが「タイタニック号」です。
1960年代、ジャンボジェットが出来、旅行が大衆化されました。その50年後、2010年代は団塊の世代が退職年齢を迎え、団塊の世代を中心により旅行ブームが起きる可能性があります。幸か不幸かアジア人が高齢化してきます。
また竹中氏は「マイニングザマイナーズ」という言葉を紹介した。「金を掘る人を掘り当てろ」という意味です。例えば金を掘る人は、石や砂をポケットに入れていたが、ポケットに穴が開いてきたので、もっとポケットが丈夫な物を作れないのか?と考えたのが「リーバイス」です。
皆さん、グローバル化・IT化と直接関係しなくとも世界をその方向を向く中で、ビジネスチャンスは必ずあると思います。と話し市民の方の質問に答え、講演会を終了した。

■ 講師プロフィール
1951年、和歌山県生まれ。経済学博士。
1951年、一橋大学経済学部卒業後、73年日本開発銀行入行、81年に退職後、ハーバード大学客員准教授、慶応義塾大学総合政策学部教授などを務める。
2001年、小泉内閣の経済財政政策担当大臣就任を皮切りに金融担当大臣、郵政民営化担当大臣、総務大臣などを歴任。
2004年には参議院議員に当選。
2006年9月、参議院議員を辞職し政界を引退。
現在、慶応義塾大学グローバルセキリティ研究所所長兼教授。
(社)日本経済研究センター特別顧問、アカデミーヒルズ理事長、
(株)パソナ特別顧問などを兼職。

取材者/寺子屋広報渉外委員会 五十嵐 裕一

 

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