理事長から皆様へ

理事長 長谷川 直哉

ごあいさつ

〜果そう我々の使命を!〜

第13代 理事長

長谷川 直哉

3月理事長メッセージ 〜果そうわれわれの使命を!〜


平成21年3月
2009年度(社)燕三条青年会議所理事長
長谷川 直哉

 

 啓蟄、雛祭り、彼岸の入り、卒業シーズンと、生物の活動が活発になる季節、弥生三月に入りました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。去る2月22日には長岡の地でJCプライドアカデミーに参加し、懇談会では安里会頭と直々にお話しさせていただくことができました。改めてですが、とてつもないパワーをお持ちの方で、ものすごい勇気を頂きました。自身のぶれない軸を持つこと、自ら律し、背伸びもせず、過度なへりくだりもない、等身大の自分を続けること、とお話されていました。

 

 最近、ショッキングな話しを聞きました。ある東京のキー局テレビ関係者が、今のこの政治の混乱が続いてくれないか、と言うのです。なぜかと聞きますと、この不況で企業のスポンサーが減る中で、政治の不祥事報道、バッシング報道が一番、製作費がかからずに数字(視聴率)が取れるからと言うのです。これこそ開いた口がふさがらない、悔しいやら悲しいやら、怒りを通り越して閉口するしかありませんでした。誰がこんな国を作ったのでしょうか。皆で選んだ一国の首相を5ヶ月もしないうちに、批判の大合唱にすり替え、大臣の失態だけを延々と繰り返す。国(政治)を作るも壊すも、国民次第ということは、飾られた言葉でしかないのでしょうか。この辺り、欧米の先進国は進んでいます。大統領就任後100日間、報道機関は一切ネガティブな情報は出さない、という報道倫理の規定を設けています。先ずは選ばれたリーダーの初動を皆で応援的に見届け、国民は国家に何をしてくれると受身になるのではなく、私達に何ができるのか、という気運を高めるのだそうです。これは私達の暮らしの中でも起きているのではないでしょうか。この未曾有の不況下で、行き先が不透明な中、批判だけをしてゆくことは、放棄としか言えません。少なくとも我々は、能動的にポジティブに行動していかなければならないと、改めて感じました。

 

 さて3月例会は環境についての研修であります。私はこの燕三条という産業集積の地域で如何に環境が重要か、産業と環境はまさに両輪として進まなければならないという想いで、早い時期にこのテーマを入れました。特に日本は前述の報道、言論の問題によるところの影響でしょうか、国民レベルに意識として落としきれてありません。なんとなくトレンドしてECOという言葉が踊り、個人で考えるというよりは、右へならいのファッション的な風潮であることが、欧米に比べ発展途上であることは否めません。今から20年も前ですが、ドイツ人の前でスプレー缶を見せたら、日本はまだ代替フロンがない、そんなに遅れているのか、と当時からドイツ人は国民レベルで環境を考えられていたことに驚きました。現在はドイツ連邦議会で環境政党である、グリーンパーティは47議席を持つ5番目に大きい党であり、連立与党として国政の一旦を担っています。また、例えばデンマークでは、500万人強の国家で風力発電のシェアは世界で1/3を誇るなど、見事に産業に環境技術が溶け込み、両輪として北欧の主要経済を支えています。少なくても我々は、右へならいの環境ではなく燕三条の経済人として、自ら律し、自分(自社)で考え、環境について自ら行動できるようにありたい、と考えています。

 

 家庭のリーダーとして、企業のリーダーとして、地域のリーダーとして我々の持ち得るパワーを存分に発揮しようではありませんか。「人を作り、地域(まち)を造り、未来(あす)を創る」パワフルな燕三条に向かって。

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